こんな本、ありますNo.94 『お寺のどうぶつ図鑑』

お寺の境内やお堂には、さまざまな動物たちが鎮座しています。仏像を乗せた白象や獅子、お堂前の牛や兎の石像、欄間(らんま)に施された鳥の彫刻、天井に描かれた八方睨みの龍など。現代の動物園のように、江戸期の庶民にとって、お寺は「動物ランドのような娯楽の場所」でもありました。

本書は、お寺にまつわる動物たちを、陸・水辺・空の生きもの・霊的な生きものの4つに分類し、仏教との関係や由来について写真やイラストを交え、やさしく解説しています。

当館がある岡崎界隈には、南禅寺や知恩院などたくさんのお寺があり、京都市動物園もありますので、お出かけの際にはぜひご活用ください。今まで気付かなかった視点、新たな楽しみ方が見つかるのではないでしょうか。

<令和3年9月30日掲載>

図書:『お寺のどうぶつ図鑑

    今井淨圓/監修 二見書房 2020.12  

   (請求記号:185.91/O85 資料コード:1111075105)