1907(明治40)年、京都の染織家、三宅清治郎が大森鐘一知事宛に、新しい府立図書館の図案室用に寄付を申し入れます。

設計者、武田五一が、図書館で図案の参考書を見られるようにすべきだ、と雑誌「京都図案」(1907年)で論じましたので、それへの呼応でしょうか。京都は美術家や染織家が多かったため、府立図書館は美術工芸関連書の用意が求められました。

図案室は上階の書籍の重みで天井がたわんだため、1935(昭和10)年、梁木2本と鉄柱により補強されました。

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