年代 | 出来事等 |
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明治6年(1873)5月~ 明治15年(1882)3月 |
京都府が集書院を三条東洞院東に開設。 建物延べ面積約500坪。府立図書館の前身といわれている。 |
![]() 集書院: 一般開放をした図書館としては文部省が明治5年(1872)に開設した東京の 書籍館につぐもの。 また、公立の公開図書閲覧施設としては最初。 森寛斎(明治6年筆)「京都新名所四季図」屏風の秋の場面を飾っている。 |
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![]() これは、集書院の天井画として掲げられていた雌雄の鳳凰図の一部です。 |
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明治10年(1877)2月 | 明治天皇行幸。 |
明治31年(1898)6月 | ![]() 「京都府立図書館」開設(京都御苑内博覧会協会東館85坪を借受) 初代館長:三宅五郎三郎 |
明治36年(1903)10月 | 巡回文庫制度を開始 |
明治37年(1904)3月 | 湯浅吉郎、第4代館長に就任 |
![]() 湯浅吉郎: 京都大学講師時代の明治35年(1902)米国の図書館学校で学び、大森府知事の要請により館長に赴任、大正5年(1916)に退職するまでの間に図書館運営に数々の先駆的業績を残した。 新体詩人、平家琵琶奏者の湯浅半月としても有名な文人であり、図書館には画家、作家等文人の往来が盛んであった。 |
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明治37年(1904)10月 | 『和漢図書分類法』(十進分類法)作成、採用 |
明治38年(1905)4月 | 児童室を設け無料公開 |
明治38年(1905)11月 | 大森知事、日露戦争戦勝記念図書館建設を提案、議会可決 |
明治42年(1909)4月 | 「京都府立京都図書館」現岡崎の地にて蔵書5万冊で開館。 設計者は武田五一。 開館記念として美術・工芸に関する図書を3階陳列室に展示 |
![]() 概要: レンガ造3階建、延べ面積772坪。 閲覧室は普通・特別・図案・新聞・婦人・児童、3階に講演室・研究室を兼ねて二陳列室。 書庫は木造4層構造。 美術館的機能もあり、竹久夢二の第1回個展(明治45)、第2回個展(大正7)や 岸田劉生個展(大正9) 等の作品展が行われた。 大正天皇、昭和天皇とも皇太子時代に行啓されている。 |
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明治45年(1912) | 京都に関する地理・歴史関係図書展示 (大正3~5年刊「京都叢書全6冊」の元資料となる) |
森鴎外の実弟である森潤三郎は、明治42~大正6年、京都府立図書館職員として勤務。 島根県鹿足郡津和野町の森鴎外記念館には、彼が兄の鴎外からのレファレンスに応えた手紙が保存されている。 |
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大正 8年(1919)1月 | 蔵書の冊子目録『和漢図書目録』編纂開始 |
大正 8年(1919)4月 | 染色参考図書展覧会を開催~全国染色博覧会協賛~ |
大正14年(1925)3月 | 児童室を閉鎖して書庫に転用 |
昭和 3年(1928)4月 | 個人貸出開始 |
昭和 8年(1933)10月 | 京都府中央図書館に指定 陳列室を書庫に転用 |
昭和11年(1936)7月 | 増改築3年計画、議会にて可決(但し日中戦争勃発のため中止) |
昭和16年(1941)5月 | 児童室を復活 |
昭和24年(1949)6月 | 河原町分館開設(昭和31年9月閉館) |
昭和25年(1950)2月 | 伏見分館開設(昭和63年3月閉館) |
昭和25年(1950)6月 | 宮津地方分館開設(平成9年3月閉館) |
昭和25年(1950)7月 | 綾部地方分館開設(昭和41年9月閉館) 峰山地方分館開設(平成9年3月閉館) |
昭和26年(1951)4月 | 上京分館開設(昭和51年5月閉館) |
クルーガー文庫: 昭和21~24年に財団法人により運営されていたいわば私立公共図書館。 米国の占領下に日本各地に開設されたCIE図書館 に先立つ無料公開図書館であった。 蔵書は京都府教育委員会に寄贈され、上京分館にて活用された。 現在は府立図書館が継承保存。 【参考文献】 今まど子「京都にクルーガー図書館があった」 <中央大学文学部紀要・社会科学第8号(1998.9)> |
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昭和27年(1952)7月 | 園部地方分館開設(昭和41年11月閉館) 北桑田地方分館開設(昭和55年3月閉館) 木津地方分館開設(昭和50年3月閉館) |
昭和29年(1954)9月 | 『京都府立図書館 善本目録』作成 |
昭和32年(1957)6月 | 河原町分館の業務を引き継ぎ中京分館開設(平成13年3月閉館) |
昭和38年(1963)3月 | 大量の蔵書を京都府立総合資料館に移管 |
昭和41年(1966)11月 | 移動図書館事業開始(自動車文庫「あゆみ号」) |
昭和51年(1976)6月 | 京都府図書館等連絡協議会発足、府立図書館に事務局 |
昭和54年(1979)11月 | 『専門情報機関要覧』刊行 |
昭和58年(1983)3月 | 『京都府の公共図書館』刊行 |
昭和58年(1983)6月 | 図書館協力貸出を本格実施 |
昭和61年(1986)8月 | 京都府教育委員会教育長から京都府社会教育委員会議へ 「生涯学習社会を展望する京都府の図書館の在り方について」を諮問 |
昭和63年(1988)3月 | 『京都府の公共図書館 1987年版』刊行 |
平成 元年(1989)10月 | 図書館資料広域貸出事業開始(平成9年度終了) |
平成 元年(1989)10月 | 『京都府公共図書館等所蔵 雑誌・新聞総合目録』を京都府図書館等連絡協議会と共同刊行 |
平成 2年(1990)3月 | 『点字・録音図書目録(点字版)』刊行 |
平成 2年(1990)4月 | 連絡協力車事業本格実施 |
平成 2年(1990)12月 | 移動図書館車事業終了 |
平成 5年(1993)3月 | 『京都府の公共図書館 1992年版』刊行 |
平成 6年(1994)3月 | 『京都府公共図書館等所蔵 雑誌・新聞総合目録』を京都府図書館等連絡協議会、京都府立総合資料館と共同刊行 |
平成 7年(1995)1月 | 阪神淡路大震災により本館建物に深刻な被害 |
平成 7年(1995)12月 | 京都府社会教育委員会議が京都府教育委員会教育長に「生涯学習社会を展望する京都府の図書館の在り方について(提言)」を提出 |
平成 8年(1996)3月 | 平成8年度当初予算に府立図書館整備費を計上 |
平成 8年(1996)9月 | 新府立図書館建設基本計画の概要を発表 |
平成 9年(1997)4月 | 新館を現在地に建て替え整備のため本館を休館 |
平成 9年(1997)9月 | 本館を仮施設へ移転 蔵書目録のコンピュータ化作業開始 京都府立図書館情報ネットワークシステムの開発作業開始 |
平成10年(1998)11月 | 新府立図書館新築工事起工 |
平成12年(2000)10月 | 新府立図書館竣工 |
平成12年(2000)11月 | 事務所を仮施設から新館へ移転 仮施設及び府立総合資料館より図書等の移転作業開始 京都府図書館総合目録ネットワーク参加受付開始 |
平成13年(2001)5月 | 新府立図書館開館 |