こんな本、ありますNo.89 『野の鳥は野に』

日本で初めての自然保護活動団体「日本野鳥の会」(設立時は「日本野鳥之会」)が昭和9(1934)年3月11日に誕生し、2年後には初の支部が京都で発足。今年は支部創立から85周年にあたります。

会の創立者の一人、中西悟堂(1895-1984)は仏教思想を学んだ影響から、鳥をかごに籠(こ)めて飼育することが「愛鳥」とされた概念を疑問視し、野生に生きる鳥と自然を保全することこそが本当の「愛鳥」だと訴えました。

野鳥の会の歴史を通じて、自然保護とは何かを考えさせられる一冊です。

<令和3年4月30日掲載>

図書:『野の鳥は野に 評伝・中西悟堂

  小林 照幸/著  新潮社  2007.8 

 (請求記号: 289.1/N38/ 資料コード:1108429729)

<関連資料>

★悟堂をもっと知りたい方へ。

悟堂追憶

  中西悟堂追想文集刊行会/編  春秋社 1990.12 

  (請求記号:289.1/N38 資料コード:1104794035)

 『定本野鳥記

  中西悟堂/著  春秋社 1978

  (請求記号:488/N/1 資料コード:1101526711)

★探鳥してみたくなった方へ。

鳥の名前』  

  大橋 弘一/文・写真  東京書籍 2003.10   (請求記号:488.1/O28 資料コード:1108038967)