こんな本、ありますNo.140『しぐさの民俗学 呪術的世界と心性』
「股のぞき」で知られる京都府北部の景勝地・天橋立。逆さに見ると松並木が天にかかる橋とも、天に昇る龍ともいわれます。股のぞきの風習は各地にあり、妖怪の正体を知る手段、あるいは漁師の間では幽霊船を見破る方法として語られます。逆見という非日常性が異世界と結びついていったのでは、と著者は考察。
傷口にフーフーと息を吹きかけるのは厄災を祓うため、ドアノックはコンコンと2度、呼びかけがモシではなくモシモシなのは妖怪が一声、人間は二声と考えるからなど、暮らしの中にあるしぐさの俗信を蒐集し、その呪術的な意味を解き明かします。

図書『しぐさの民俗学 呪術的世界と心性』
常光 徹/著 ミネルヴァ書房 2006.9
請求記号:387/Ts77/ 資料コード:1108509470
★こんな本もあります
常光 徹/著 KADOKAWA 2019.7
請求記号:387.91/Ts77 資料コード:1111037865