こんな本、あります No.125『平安京音の宇宙 サウンドスケープのへの旅』
平安京の人々はどのような音を聞いていたのでしょう。
『枕草子』と『源氏物語』には物の怪にまつわる場面が描かれています。清少納言は蝉のような声の僧が読経中にあくびするさまを批判し、紫式部は魔除けの弦打、うつろな梟の声、ひしひしと床を踏みならして何かが近づいてくる……と臨場感を演出。同じ宮中が舞台でも、音の世界は全く異なると著者は分析します。
古典から平安京の梵鐘の配置、祇園囃子までサウンドスケープ(音の風景)に耳を傾けると、「まち」や「ひと」の息づかいが聞こえてくるようです。
図書:『平安京 音の宇宙 サウンドスケープへの旅 増補』
中川 真/著 平凡社 2004.7
請求記号:KS/760.4/N32 資料コード:1108062678
★こんな本もあります
『世界の調律 サウンドスケープとはなにか 新装版』
R.マリー・シェーファー/著 平凡社 2022.1
請求記号:S/761.13/Sc1 資料コード:1111271928
『京の音 音で体感、京の風景』
小松 正史/著 淡交社 2006
請求記号:K/291.62/Ko61 資料コード:1108354422
『音のある名景』
井上 喜代司/写真 河出書房新社 2003.4
請求記号:748/I57/ 資料コード:1108156769