こんな本、あります No.49『歌舞伎と六法』
12月といえば慌ただしい時期ですが、歌舞伎の忠臣蔵や顔見世が思い出されるのではないでしょうか。18世紀に起きた松の廊下の刃傷事件、赤穂浪士たちによる吉良邸討入りで知られる赤穂事件は後に様々な形で演じられ、中でも有名なのが「仮名手本忠臣蔵」です。
本書は、法律家で歌舞伎にも造詣の深い著者により「仮名手本忠臣蔵」で起こった様々なできごとを現在の法律に照らし合わせ、どのような刑罰に該当するかを著したユニークな本です。また、京都を舞台にした歌舞伎も紹介されています。
この一冊で京の風物詩を味わいながら、年の瀬の風情に浸ってみるのはいかがでしょうか。
<平成29年11月30日掲載>
『歌舞伎と六法』
小室 金之助/著 三修社 2003.12
(請求記号:774.04/Ko69/ 資料コード:1108048024)