こんな本、あります No.48『大語園』
だんだんと長くなる夜を、幻想的な世界に浸って過ごしたい方にぴったりな図書『大語園』をご紹介します。
『大語園』は日本や中国などで有名な神話・伝説・昔話などを集めた図書です。人間だけではなく、神・仏・鬼・獣などが多数登場し、不思議な世界観のお話が紡ぎ出されています。一話が短く、さまざまな分野の興味惹かれるお話が数多く掲載されています。明治から大正にかけて活躍した児童文学者、巖谷小波が編して以来、多くの作家に影響を与えてきました。文学者の澁澤龍彦氏の書棚にも『大語園』があったことが確認できており、さらには手塚治虫氏も『大語園』に触発されたそうです。
また、10巻の索引は社寺・建築・登場する地名・人名・鳥獣魚虫などから引けるため、百科事典的要素も兼ね備えた優れものです。
当館所蔵の『大語園』は館内でのご利用となりますが、国立国会図書館デジタルコレクションでも公開されています。幻想的な世界へと旅立ってみてはいかがでしょうか。
<平成29年10月29日掲載>
『大語園 1』
巖谷 小波/編 他 平凡社 1935
(請求記号:388.08/I97/1 資料コード:1105195448)
図書:『書物の宇宙誌 澁澤龍彦蔵書目録』
国書刊行会編集部/編 国書刊行会 2006.10
(請求記号:029.93/Ko53/ 資料コード:1108383272)
『手塚治虫 アーチストになるな』
竹内 オサム/著 ミネルヴァ書房 2008.9
(請求記号:726.10/Te95/ 資料コード:1108482207)