こんな本、あります No.47『絵はがきで見る京都 明治・大正・昭和初期』

 明治33年、日本で初めて私製絵はがきが販売され、人気を博しました。本書には、明治中期から昭和初期にかけての「京都」を記録した絵はがきが紹介されています。その中には、今年140周年を迎えた京都駅の初代駅舎や日本を代表する建築家・武田五一によって設計された旧京都府立図書館をはじめ、方広寺の大仏像、巨椋池や愛宕山ケーブルといった、今では様変わりしたり、失われてしまった風景との出会いがあります。また、金閣寺の二層目に立つ人々と境内の鏡湖池で舟を漕ぐ子どもたちなど、貴重な情景を写した一枚も収められています。資料としての役割を担うだけでなく、京都という街の変容の歴史を物語る一冊です。

                                     <平成29年9月30日掲載>

               ehagaki kyoto               

                          『絵はがきで見る京都 明治・大正・昭和初期』
                             森 安正/編 光村推古書院  2012.7
                          (請求記号:K/216.2/E34/ 資料コード:111032412)

 

★京都の絵はがきに関する図書★

京都今昔歩く地図帖 彩色絵はがき、古写真、古地図でくらべる』
          井口 悦男/著ほか 学研パブリッシング 2011.10
             (請求記号:KS/216.2/I24 資料コード:1108728567)

明治の京都てのひら逍遥 便利堂美術絵はがきことはじめ』
               生田 純/監修 便利堂 2013.4
    (請求記号:K/693.8/Me25 資料コード:1110129747)