『海の沈黙』は、ナチス占領下のフランスを舞台にしたレジスタンス文学です。
 「私」と姪だけで暮らす二人のもとに、音楽家である一人の若きドイツ人将校がやってきて、一緒に暮らし始めます。ことあるごとにフランスへの愛を語るドイツ人将校に対して、海のような沈黙を返す二人。この小説の中で、ドイツ人将校がフランスとドイツの融合の思いを「美女と野獣」に例えて語る印象深い場面があります。
 「美女と野獣」の原作や映画と併せて、ぜひお読みいただきたい作品です。

                                     <平成29年5月30日掲載>

          uminotinmoku

                         海の沈黙・星への歩み
       
                       ヴェルコール/著 岩波書店  1951
        (請求記号:自動化書庫 資料コード:1101789178)  


★『美女と野獣』の原作について★

  『美女と野獣』は、ディズニーをはじめ幾度となく映画化されていますが、原作には、いくつかのバリエーションがあることはご存知でしょうか。
  現在よく知られているのはボーモン版ですが、オリジナルはヴィルヌーブ版です。後者は、登場人物も多く、人間関係も複雑な長編作品となっています。
  ぜひ読み比べてみてください。

       ・ヴィルヌーブ版 ガブリエル=シュザンヌ・ド・ヴィルヌーヴ 『美女と野獣 オリジナル』白水社 2016(請求記号:953.6/V71 資料コード:1110617188                                     

       ・ボーモン版 ボーモン夫人『美女と野獣』角川書店 1972(請求記号:自動化書庫 資料コード:100438975)