こんな本、あります No.42『味覚表現辞典』
“夢のような味”、“夏の微風を溶かしたような”、“一千年の舌を持つ京都ならではの味”、“憧れに似た気持があとまで残る味”、……これらは、いったい何を食べた感想なのでしょう。
本書には、小説やエッセイ等に出てくる多くの「味覚表現」が集められています。食材や料理別に、誰のどの本にどのように描写されているかがまとめられ、それぞれ本文の引用と編者によるコメントも付けられています。
言葉のプロが紡いださまざまな表現が味わえ、食文化を理解する本としても役に立ちます。引用されている本を読みたくなったらさらに図書館で探してみてもいいですね。
<平成29年4月30日掲載>
『味覚表現辞典』
奥山 益朗/編 東京堂出版 2001.6
(請求記号:383.8/O57/ 資料コード:1105587578)