こんな本、ありますNo.129『明治の女子留学生 最初に海を渡った五人の少女』

新しい五千円札の肖像に選ばれた津田梅子は近代日本を代表する教育者であり、日本初の女子留学生の一人でした。

明治4(1871)年11月、梅子たち五人の留学生はアメリカに渡ります。その使命は、欧米流の知識を獲得し、帰国後は女子教育の指導者となることでした。五人のうち二人は病のため帰国を余儀なくされますが、梅子に山川捨松、永井繁子の三人は約10年間にわたって学業を修め、帰国後はその経験と責務を果たそうとします。しかし、現実は決して甘くありませんでした。

本書は、日本が近代化に向かう中で、女子教育の発展という使命を抱いた彼女たちの生涯を追う物語です。帰国後はそれぞれ別の道を歩みつつも、互いに助けあいながら女子教育に一生を捧げ、日本に大きな足跡を残したといえるでしょう。

図書:『明治の女子留学生 最初に海を渡った五人の少女

寺沢龍/著 平凡社(平凡社新書) 2009.1
請求記号:281.04/Te62 資料コード:1108580075

※関連資料

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橘木俊詔/著 平凡社(平凡社新書) 2022.1

請求記号:S/289.1/Ts34

資料コード:1111316111

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久野明子/著 中央公論社 1988.11

請求記号:289.1/O95/

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請求記号:フ289/TS34/

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