こんな本、ありますNo.119『京都画壇散策 ある美術記者の交友録』

昭和初期に美術雑誌の記者として活躍した、神崎憲一の著作集です。

神崎は取材を通して竹内栖鳳、上村松園、西村五雲、土田麦僊ら京都画壇の画家たちと深い親交がありました。収録された作家論、言行録には画家本人の言葉が多く採録されています。

画家たちが語った自らの生い立ち、画壇の人々や作品制作にまつわるエピソードからは、画家の素顔や当時の画壇の雰囲気を垣間見ることができ、また、作品を理解する上での重要なヒントも含まれています。
この秋、京都・岡崎では京都画壇に関連する展覧会が開催されています。展覧会にあわせてお読みいただきたい一冊です。

図書:『京都画壇散策 ある美術記者の交友録
神崎憲一/著 加藤類子/編 京都新聞社 1994.6
請求記号:K721.9/Ka59 資料コード:1107804914(他複本あり)

イベント情報
竹内栖鳳 破壊と創生のエネルギー

2023.10.7(土)-12.3(日) 京都市京セラ美術館

京都画壇の青春―栖鳳、松園につづく新世代たち

2023.10.13(金) – 12.10 (日) 京都国立近代美術館