こんな本、ありますNo.108『中谷宇吉郎人の役に立つ研究をせよ』

随筆『雪』の「雪は天から送られた手紙である」という一節で知られる物理学者であり随筆家の中谷宇吉郎の評伝です。中谷の研究は雪にとどまらず、戦時中には、霧を消す研究や飛行機の着氷などの研究を行いました。敗戦時は、研究資料を焼くようにという命令を拒否し、戦後に研究成果を発表していったとあります。

随筆に「色々な種類の雪の結晶を、勝手に作ってみることが一番楽しみなのである」と書いた学者が、戦中から戦後への時代の変化の中を、科学研究にどのような信念を持ち、研究成果を残していったのかが分かる一冊です。

図書:『中谷宇吉郎 人の役に立つ研究をせよ

杉山滋郎 ミネルヴァ書房 2015.7

(請求記号:289.1/N44 資料コード:1108997857)

(関連資料)

図書:『』 

中谷宇吉郎 岩波書店 1994.10

(請求記号:I/451.66/N44 資料コード:1102681309)

図書:『中谷宇吉郎集』第1巻~第8巻

    中谷宇吉郎 岩波書店 2000~

(請求記号:408/N44 資料コード:1105934325他)