京都で斎王というと、5月の葵祭の「斎王御禊(さいおうぎょけい)」の再現儀式や、「路頭の儀」での斎王代の華やかな姿が思い起こされます。

 斎王とは、斎内親王(いつきないしんのう)のことで、天皇の代わりに神に仕えた未婚の皇族女性です。伊勢神宮の斎王を「伊勢の斎宮(さいくう/さいぐう)」、賀茂社の斎王を「賀茂の斎院(さいいん)」と呼び分けます。

 本書では、斎王の起源・制度やエピソードが、歴史書をはじめとする文献をひもときつつ、京都や伊勢の斎王ゆかりの地などもまじえながら、親しみやすく紹介されています。

 斎王について知ることで、京の人々が毎年楽しみにし、また参加もしている葵祭への願いをも感じることができるのではないでしょうか。 

                                     <平成30年4月30日掲載>

           

      『神に仕える皇女たちー斎王への誘いー』
          原 槇子/著 新典社  2015.9
         (請求記号:175.8/H31/ 資料コード:1110544861)

《関連資料》

  ☆『斎宮 伊勢斎王たちの生きた古代史』 榎村寛之/著  中央公論新社 2017.9
       (請求記号:S/210.3/E55/ 資料コード:1110745609)

  ☆『5月の京都』 淡交社編集局/編  淡交社 2016.4
       (請求記号:K/291.62/Ta88/ 資料コード:1110564406)

  ☆『京の葵祭展 王朝絵巻の歴史をひもとく』 京都文化博物館学芸第二課/編集 京都文化博物館 2003.4
       (請求記号:K/386.16/Ky6/ 資料コード:1107115568)

  ☆『賀茂斎院と伊勢斎宮 平成22年度特別展』 斎宮歴史博物館/編集 斎宮歴史博物館 2010.10
       (請求記号:210.36/Sa21/ 資料コード:1107924456)

《関連イベント・HP》

  • 速報展「平安京右京三坊五町の大邸宅」(平成30年3月24日~5月27日)      
        今年3月、新たに平安京で最大級の斎王の邸宅と思われる大型建物跡が発掘されました。 
        この展覧会は、京都市考古資料館で開催されています。
        当館所蔵の新聞原紙や新聞データベースでは、発掘に関する新聞記事の閲覧ができます。
        「平安京、未婚の皇女の邸宅?新たに大型建物跡、墨書土器には「齋」の字」(朝日新聞データ ベース「聞蔵Ⅱ」2018/3/24)など