こんな本、入りました。No.089『江戸のことば絵事典『訓蒙図彙』の世界』
江戸時代初期、日本初の絵入百科事典とされる『訓蒙図彙(きんもうずい)』が刊行されました。
編纂(さん)者の中村惕斎(てきさい)は京都の朱子学者で、我が子が言葉を学び世界を知ることを願い、この書物の作成を思いたちました。
多くの文献を典拠とし、天文、人物、動植物などを図解した『訓蒙図彙』はベストセラーとなり、子どもだけでなく後世の学者や海外の日本研究にまで影響を与えています。
本書では『訓蒙図彙』が成立した時代背景やその後の出版文化等についての考察がなされ、実際に『訓蒙図彙』の内容の一部も収録、解説されています。
<令和3年4月16日掲載>
石上阿希/著 KADOKAWA 2021.3
(請求記号:031/I73 資料コード:1111097034)
★もっと深く知るために〈関連URL〉
■近世期絵入百科事典データベース(国際日本文化研究センター) https://db.nichibun.ac.jp/sp1/ja/category/kinseiki-eiri.html
■訓蒙図彙20巻(国立国会図書館 デジタルコレクション) https://dl.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/2609084
■ケンペル『日本誌』(The History of Japan)と『訓蒙図彙』の比較(国立国会図書館 電子展覧会「江戸時代の日蘭交流」第2部)