こんな本、入りました。No.088『はじめまして現代川柳』
川柳は親しみやすい短詩型文学です。新聞には、政治や社会をユーモラスに風刺する“時事川柳”の投句欄があります。また、“サラリーマン川柳”や“シルバー川柳”なども人気のあるジャンルです。本書では、そんな川柳のイメージが変わる“現代川柳”への扉を開くことができます。
現代川柳は、江戸時代の『誹風柳多留』から始まった伝統川柳から進化を遂げてきました。その源流から次世代の活躍が期待される作家までを紹介する一冊です。
<令和3年3月16日掲載>
小池正博/編著 書肆侃侃房 2020.10
(請求記号:911.467/H16 資料コード:1111086953)
★たとえば、こんな川柳があります。
京都の川柳作家・石田柊馬による、和菓子の“もなか”を題材に詠んだ作品
縄跳びをするぞともなかは嚇かされ 石田柊馬
川柳は季語を持ちませんが、季節の訪れを感じるような作品もあります。
ポケットに冬があるから裏返す 海地大破
こんな実験的な句を楽しむこともできます。
「「「「「「「「蚊」」」」」」」」 川合大祐
★こんな本もあります。
短歌や俳句と読み比べてみてはいかがでしょうか。
『てのひらを燃やす』大森静佳/著 角川文化振興財団 2018.6
(請求記号:911.168/O63 資料コード:1110930227)
『春の顕微鏡』永田紅/著 青磁社 2018.9
(請求記号:911.168/N23 資料コード:1110657994)
『名村早智子集』名村早智子/著 俳人協会 2019.2
(請求記号:S911.368/N47 資料コード:1110682687)