こんな本、入りました。No.141『黎明期の京都国際観光論 英文ガイドブックの視点より』
京都市の昨年の観光総合調査結果によると、外国人観光客数が過去最多を記録しました。宿泊客全体に占める外国人の割合は、統計開始以来初めて日本人を上回ったといいます。
ところで、外国人観光客は、いつから、どのように、京都を散策したのでしょうか?それらを解明しようとされた本をご紹介します。
日本人による初の英語版の京都ガイドブックである『京都名所案内』(山本覚馬 著)が明治初期に作られました。著者は、それ以降の西洋人制作の英文ガイドブックを比較研究し、明治初期の観光文化・歴史をより詳細に辿ります。その過程で“保津川下り”や“伏見稲荷大社”が、西洋人に観光地として発見されたという興味深い考察があります。また、英国皇孫たちの京都旅行の研究や、明治初期から何度も開催された“京都博覧会”が、京都の国際観光に大きく影響を与えたことにも触れています。
「明治初期の京都観光を紙上で楽しんで」と著者はメッセージを送っています。

(請求記号:K 689.21/C49 資料コード:1111473490)
★こんな本もあります。
高久 嶺之介/著 思文閣出版 2011.3
(請求記号:K 216.2/Ta38/ 資料コード:1108684240)
伴田 良輔/編 小学館 1994.4
(請求記号:216/H/ 資料コード:1101558615)
『山本覚馬』
青山 霞村/著 同志社 1928.12
(請求記号:自動化 / 資料コード:1111500235 館内閲覧資料)