こんな本、入りました。No.113『おいしい京都学 料理屋文化の歴史地理』

京都市左京区にかつて存在した遊園地、八瀬遊園地。開園当初の八瀬遊園地の周りには、有名な料理屋が集められ、「食」のテーマパークとして開発されました。本書ではまず、八瀬遊園地に集った料理屋を出発点として、様々な店や料理について、丹念に資料を参照しながら、京都の料理屋文化を紹介しています。

 第1章では、松本清張の小説『顔』に登場する京都の名物「いもぼう」から始まり、小説に出てくる重要な登場人物が皆、「いもぼう」を食べてみたい、と考える印象的な場面が紹介されています。

 近代からの料理屋文化の歴史、都市の発展と食の関係などを知ることができ、読後は京都を食べ歩きしたくなる1冊です。                 

『おいしい京都学 料理屋文化の歴史地理』

加藤政洋/著 河角直美/著  ミネルヴァ書房  2022.10

(請求記号:K/383.81/Ka86 資料コード:1111322697)

★こんな本もあります。

  『酒場の京都学』

   加藤政洋/著 ミネルヴァ書房 2020.1

   (請求記号:K/383.88/Ka86 資料コード:1110721840)

当館ホームページ「こんな本、入りましたNo.030『京の酒学』」もあります。

 『京都味しるべ 厳選』

  国分 綾子/著 駸々堂出版 1991.11

  (請求記号:KS/596/Ko45/ 資料コード:1111146211)

 『新編京都味覚散歩 京のガイド』

  臼井 喜之介/著 白川書院 1970

  (請求記号:KS/673.97/U95/ 資料コード:1106981978)