こんな本、入りました No.048『なくなりそうな世界のことば』
世界で話されていることばは、およそ7,000もあります。中国語普通話であれば9億人(世界1位)、英語は3億7,000万人(世界3位)、日本語なら1億2,800万人(世界9位)が母語として話しています。
一方で、話者数が少なく誰にも話されなくなる可能性がある言語もあります。本書では世界の50の少数言語の中から、「そのことばらしい」単語が素敵なイラストとともに紹介されています。
例えば、バスク語で「オンデョカ」は「キノコを採りながら」という意味で、ウェールズ語で「ヒライス」は「もう帰れない場所に帰りたいと思う気持ち」を表します。ツィムシアン語で「ツウォホ」は「寝る前におやつを食べる」ことで、カナダ北西部に住むツィムシアンの夕食は早いため、冬の長い夜に小腹が減ってしまうようです。
それぞれの地域や文化を一つの言葉からうかがい知ることができる興味深い一冊です。
<平成29年10月15日掲載>
『なくなりそうな世界のことば』
吉岡 乾/著 西 淑/イラスト 創元社 2017.8
(請求記号:802/Y92 資料コード:1110744008)