こんな記事、読めます No.41「隠元禅師と黄檗宗について」

今年は、黄檗宗(おうばくしゅう)の開祖、隠元(いんげん)禅師の生誕430年(1592年12月7日生)であり、350年大遠諱(だいおんき。1673年5月19日没)を迎えた節目の年です。また、宇治にある黄檗宗の大本山・萬福寺(まんぷくじ)は、昨年開創360年を迎えました。
“黄檗宗を開いた隠元禅師”というより、“インゲン豆の名前の由来となった人”と聞いた方が、馴染み深いかもしれません。そのほかにも、煎茶、テーブルと椅子、原稿用紙と明朝体といった、今の私たちの生活に深くかかわる文化を伝えた人物でもあります。
雑誌『春秋』(449号)には「隠元禅師の生涯」が、『禅文化』(262・263号)には、特集「黄檗の禅」が掲載されています。また、1階京都コーナーにある『黄檗文華』には様々な研究成果等が掲載されており、特に「宗祖隠元禅師350年大遠諱記念誌合併号」(141号)では、隠元禅師や黄檗の文化をより深く知ることができます。
当館所蔵の雑誌等で、黄檗宗や隠元禅師について触れてみてはいかがでしょうか。
<令和4年12月7日掲載>

〈紹介資料〉
■『春秋』春秋社/編
449号(2003年6月)、資料コード:1602118398、p28-31「隠元禅師の生涯」
■『禅文化』禅文化研究所/編
262号(2021年10月)、資料コード:1602002667、特集「黄檗の禅 前編」
263号(2022年1月)、資料コード:1602031674、特集「黄檗の禅 後編」
■『黄檗文華』黄檗文化研究所/編
141号(2022年10月)、資料コード:1602165571、「宗祖隠元禅師350年大遠諱記念誌合併号」

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『朝日新聞』2021年11月19日 朝刊25ページ 京都(朝日新聞クロスサーチ)