こんな本、入りました。No.146『物語のなかの考古学』

 遺跡発掘調査によって出土したモノは、私たちが直接尋ねることのできない過去を知るための重要な手掛かりです。モノがどこでどのように作られ、使われ、捨てられたのか。そのモノを扱う人々がどのような社会を形成していたのか。「モノに刻まれた痕跡を手掛かりに考察を深め、人間社会の課題に取り組む科学」が考古学研究であると筆者は語ります。本書ではそうした視点から物語を読み、モノの持つ歴史的事実を探っていきます。

 『竹取物語』のかぐや姫が求めた「仏の御石の鉢」の正体。『わらしべ長者』で交換された品々と古代の流通の関係。『今昔物語集』に記された地震や津波などの被害と復興の様子。遺跡から出土したモノや災害の痕跡を観察しながら、深く読み解きます。

 考古学の眼でみた物語の新たな世界を、どうぞお楽しみください。

物語のなかの考古学

田中広明/著 すいれん舎 2025.9

(請求記号:210.3/Ta84 資料コード:1111600472)