こんな本、入りました。No.121『京都 未完の産業都市のゆくえ』

京料理が和食の代表なのか?伝統産業とハイテク産業の関係は?

経済学者の著者はこれまでの通説であった漠然とした京都の文化観について、様々な統計データ、参考文献から異なった解釈を示しています。

お金を出し合って学校をつくるほどの京都市中心部「田の字地区」の強い結びつき、西陣・友禅関係の職人の発展、交通インフラの未完など、近代以降、京都が抱える通説・問題点が指摘され、未完の産業都市としての京都が浮かびあがります。

最後の大胆な政策提言は、今後の京都の発展の可能性も感じられ、京都の新たな一面を知ることができるかもしれません。

京都 未完の産業都市のゆくえ

有賀健/著 新潮社 2023.9

(請求記号:K/332.16/A71 / 資料コード:1111376529)

著者による参考資料がまとめられたインターネットサイトが公開されています。

https://www.xn--u9j532gq0ibocba371l4zdiz4aqj1dca.com/