こんな記事、読めます No.63『読書バリアフリー法』

2019(令和元)年に施行された「読書バリアフリー法」(「視覚障害者等の読書環境の整備の推進に関する法律」)。この法律は、視覚障害者だけでなく、病気や加齢等で読書に困難を抱える全ての人を対象としています。その意味で、今は特に読書に不便を感じていない方も含む、多くの方に関係する法律です。

芥川賞を受賞した『ハンチバック』の著者、市川沙央さんは重い障害があり、読書バリアフリーを進めることを切実に訴えたことにより、読書バリアフリーという言葉を知った方もいらっしゃるかもしれません。市川さんのインタビューを含むこの特集で、法律の概要を知ることができます。

また、本法は各自治体に読書バリアフリーに関する推進計画を策定するよう求めており、京都府でも、先般公表された「京都府障害者・障害児総合計画」の中でその内容が盛り込まれています。

<令和6年8月1日掲載>

〈紹介資料〉

■『図書館の学校
図書館振興財団 2024年 2024年春号 資料バーコード:1602417139
「読書バリアフリー法について考える」
※ なお、本特集は、読書バリアフリーを考慮したリフロー型電子書籍としても公開されています。
機関誌『図書館の学校』リフロー型電子書籍を公開

■『ハンチバック
市川沙央/著 文藝春秋 2023年 資料バーコード:1111368583

【関連記事】

■『子どもと読書
親子読書・地域文庫全国連絡会 2021年 2021年9-10月号 資料バーコード:1601960758
「読書バリアフリー法をいかす」

■『図書館雑誌
日本図書館協会 2020年 2020年4月号 資料バーコード:1601708751
「読書バリアフリー法と図書館-一歩を踏み出す前に」

【関連図書】

■『読書バリアフリーの世界 大活字本と電子書籍の普及と活用
野口武悟/著 三和書籍 2023年 資料バーコード:1111388508

■『障害者サービスと著作権法 第2版
日本図書館協会障害者サービス委員会/編 日本図書館協会 2021年 資料バーコード:1111224877

【関連資料】

京都府障害者・障害児総合計画