本カセットには、SF界の大御所・筒井康隆が、1990年5月に行ったハイデガー『存在と時間』を主題とする講演がそのまま収録されています。

 20世紀最大の思想家の一人と言われるハイデガーが著した『存在と時間』について、筒井氏は「死」が重要なテーマであると語っています。一見、重く近寄り難いテーマに思われますが、語り口は実に軽妙で、筒井氏独特のユーモアが散りばめられており、わかりやすく聞くことができます。筒井氏の小説の主人公である唯野教授の講義をその場で聞いているかのようでもあります。

 また、本カセットは2018年5月に書籍化され、新たに社会学者・大澤真幸氏の解説「『誰にもわかるハイデガー』への、わかる人にだけわかる補遺」が加えられ、本文の理解がさらに深まるように解説されています。講義の内容をより理解するために、あわせて読んでみてはいかがでしょうか。

                                <平成30年8月1日掲載>

 

◆紹介資料  

カセット

 筒井康隆/講演『誰にもわかるハイデガー』新潮社(請求記号 RC /134 資料コード 1500038672)

書籍

『誰にもわかるハイデガー 文学部唯野教授・最終講義』筒井康隆/著 2018.5 河出書房新社(請求記号 134.96/Ts93 資料コード 1110893953)

 

◆関連資料

『文学部唯野教授』筒井康隆/著 岩波書店 1990.1(請求記号 F1/TS93 資料コード 1100380987)

『モナドの領域』筒井康隆/著 新潮社 2015.12(請求記号 913.63/Ts93 資料コード 1110549738) 

『筒井康隆入門』佐々木敦/著 星海社 2017.9(請求記号 S 910.268/Ts93 資料コード 1110747233)

『ハイデガー拾い読み』木田元/著 新書館 2004.12(請求記号 134.96/H51 資料コード 1108255025)