「没後80年 三木清の読書と哲学」展示ケースのご案内(令和7年11月26日(水)まで)

 今年は哲学者・三木清(1897-1945)の没後80年にあたります。京都帝国大学の哲学科を卒業した三木は、ジャーナリズムの場で精力的な言論活動を行いました。

 思想犯をかくまったという容疑によって1945年6月に逮捕され、終戦を経ても釈放されることなく同年9月26日に獄中で死去しています。

 三木が遺した著作は数多く、なかでも『哲学入門』(岩波書店)、『人生論ノート』(創元社)は刊行当初から大きな反響を呼び、今もなお読み継がれるロングセラーとなっています。

 読書に深い関心を持っていた三木は、大学で教鞭をとるかたわら、岩波書店で企画・編集に携わりました。執筆者および編集者として、『岩波文庫』『岩波講座』『岩波新書』など多くの出版形態・シリーズの誕生に協力しています。

 当館所蔵資料を通して、現代に残る三木の足跡をご紹介します。


期間:令和7年9月26日(金) ~ 令和7年11月26日(水)
場所:京都府立図書館1階 展示ケース