京都府立図書館改築から20年 残された部材でめぐる、建築と本の世界。

1909(明治42)年4月、武田五一の設計により岡崎の地に開館した府立図書館。その装飾には、武田が20世紀初頭に留学で吸収した西洋美術の栄華が感じられます。
その後、2001(平成13)年5月、いまの新館が開館します。改築にあたっては、外壁保存するとともに、かつて多くの人が触れたであろう扉や階段手すりなど、往時をしのばせる建築部材も当館で大事に保存してきました。
今年2021(令和3)年は改築から20年にあたる記念の年です。今回初めて紹介する建築部材とともに、さらに想像を広げてもらいたく、関連図書を紹介します。
この展示(3回シリーズ)をきっかけに、府立図書館の歴史に思いを馳せ、歴史遺産が未来へ継承されることを願っています。

★(第1回)建築部材展示:旧館時代の階段親柱、手すり

★(第1回)資料展示:「建築雑誌」第45巻547号/1931年、『建築写真類聚 第8期第4輯 』(新しき階段の構成 巻1)1932年、『建築写真類聚 第2期第9回』(階段 巻1)1918年

★(第1回)「階段」関連所蔵図書リスト

エントランス展示 (協力:本橋仁〈京都国立近代美術館〉)
旧館時代階段親柱

「階段」関連所蔵図書

期間:エントランス展示(3回シリーズ/11月末まで)第1回:キーワード「階段」令和3年6月1日(火)~8月1日(日)
場所:1階エントランス(本のミニコーナーは1階閲覧室)