【終了しました】「柳宗悦 平に美をいつくしむ」図書コーナーと関連ブックリストのご案内
1924(大正13)年、柳宗悦は関東大震災を機に東京から京都へ移住しました。当時木喰上人研究に没頭していた柳は、1925(大正14)年、東京に続きこの京都府立図書館でも「木喰五行木彫佛展覧会」を開催しています。
京都で過ごした約9年間は柳にとって多くの知己を得た時代です。陶芸家・河井寛次郎、木工作家・黒田辰秋、染色家・芹沢銈介はじめ多くの芸術家や知識人と交流を重ねます。“民衆的工藝品”すなわち「民藝」という言葉もこの頃河井寛次郎や濱田庄司たちと編み出され、のちに“民藝”運動は世に大旋風を起こしました。
常識や文化、言葉や人種に囚われない「平の心*」で美を見出した柳宗悦と民藝の歩みを当館所蔵資料で振り返ります。
*「作る者にも見る者にも、「平の心」つまり「無碍心」が大切なのである。」(「改めて民藝について」p.336)
所収『民藝四十年』(柳 宗悦/著 岩波書店 1995)
期間:令和5年9月29日(金) ~ 令和5年11月22日(水)
場所:京都府立図書館 地下1階閲覧室 特設コーナー