5月に入り、今週には4連休が控えています。今年のゴールデンウィークは、大型連休にあたり、みなさんも様々な計画を立てておられることでしょう。観光名所が数多くあることから、京都へも観光客が大勢訪れます。京都には神社仏閣が数多くあり、とりわけ絢爛豪華な金閣寺は訪れてみたい観光名所の一つではないでしょうか。私も幼少時、小学校の遠足で訪れた記憶があります。そんな金閣寺が1950(昭和25)年焼失した事件がありました。このことを題材にして三島由紀夫の長編小説『金閣寺』が書かれました。ふと読んでみたくなり、作品を探してみることにしました。

今日は、「内容細目について-書名のおはなし-」についてお話をします。

インターネットから府立図書館ホームページ上の府立図書館・総合資料館の蔵書検索(web-OPAC)で三島由紀夫が著した『金閣寺』を検索すると、16件の資料が検索されました。資料一覧をみると、単行本はもちろんのことですが、 さまざまな全集もリストアップされました。例えば、中央公論社が出版した『日本の文学69』を選択し 、資料詳細画面をみると、「内容細目注記」という項目の中に「仮面の告白」、「午後の曳航(ゴゴノエイコウ)」、「芙蓉露大内実記(フヨウノツユオオウチジッキ)」等の作品名が並んでおり、その他に「金閣寺」も並んでいました。新潮社の『三島由紀夫全集(決定版)6』も同様に、内容細目注記という項目の中に 「金閣寺」を見つけることが出来ました。

目録において「内容細目」とは、『日本目録規則1987年版改訂3版』の「用語解説」によりますと、「単行資料の構成部分である各著作等を列記する記録」のことです。では、上に示した例で説明しましょう。

単行資料とは『日本の文学69』を指し、固有のタイトルをもつ単独に刊行された資料のことです。各著作とは、『日本の文学69』を構成する、つまり「金閣寺」をはじめとする個々の作品のことを指します。 同様に『三島由紀夫全集(決定版)6』という単行資料の中には、それを構成する「金閣寺」をはじめとする各著作が収録されているという訳です。このように、個々の著作も検索の上で重要な手がかり(アクセス・ポイント)となるため目録に記録しています。叢書や個人全集等においては、資料詳細画面のなかの内容細目注記という箇所も注意して見て下さい。そこからまた違う作品を読んでみたいと思うかもしれません。

小説等の文学作品では、検索すると様々な資料が出てきますので、その中から出版年月や大きさ、他に収録されている作品はどんなものか等を検討し、ご自身の好みや使い方に応じて資料を選択して下さい。

私もこのゴールデンウィークには、小説『金閣寺』を片手に金閣寺を散策し、美しさを感じとりたいと思います。(し)

参考文献
資料名 請求記号 資料コード
『図書館用語集三訂版』
日本図書館協会用語委員会編 日本図書館協会 2003
/010.33/N71/  1108157270
『日本目録規則 1987年版改訂3版』
日本図書館協会目録委員会編 日本図書館協会 2006
/014.32/N71/  1108361443
『日本の文学69』
三島由紀夫著 中央公論社 1965
/918/N69  1100541430
『三島由紀夫全集(決定版)6』
三島由紀夫著 新潮社 2001
/918.68/Mi53/6  1106002106
『金閣寺(改版)』(新潮文庫)
三島由紀夫著 新潮社 1987
S/913.6/Mi53  1107200329