こんな本、あります No.40『時代衣裳の縫い方』
葵祭や時代祭では、人々の華やかな時代衣裳がお祭りを彩ります。十二単衣や水干などの衣裳は、外から眺めているだけではどういった構造なのかもよく分かりませんが、それを詳しく解体し説明しているのがこの本です。
正倉院や厳島神社に伝えられている古代の衣裳から型紙を復元し、布の寸法や縫い方まで図示してあるので、和裁の心得があれば実際に衣裳を仕立ててみることも可能です。本を眺めながら、昔の人々がひと針ひと針縫いあげた衣裳に思いを馳せてみてはいかがでしょう。演劇の衣裳づくりや、人形の衣裳づくりなどにも活用できます。 <平成29年2月15日掲載>
『時代衣裳の縫い方 復元品を中心とした日本伝統衣服の構成技法 改訂版』
栗原 弘/共著 河村 まち子/共著 源流社 1989.9
(請求記号:E/593.1/Ku61/ 資料コード:1106932120)