こんな本、入りました No.052『街の公共サインを点検する 外国人にはどう見えるか』
海外でのおかしな日本語訳の看板、旅先でのわかりにくい案内掲示。みなさんはこのような「サイン」を見た経験はありますか。今回ご紹介する本では、日常的に街で見るさまざまなサインが的確に伝わるかどうかを点検しています。
本書はユーザーの立場、特に「外国人のユーザー」に注目して書かれており、在住外国人と訪日観光客を分けて考えるべきと提案されています。在住外国人にはおかしな英語よりも「やさしい日本語」、ローマ字よりもひらがなの方が伝わりやすいそうです。英語より日本語のほうが効率のよい場合もあるのです。これ以外にも多くの事例・課題が述べられており、サインについて学んでいくことができます。
公共サインは多様性のある社会を目指す上で重要なテーマであり、災害時においては人命を左右するほどのものです。新たなサインを作る際は、参考にしてみてはいかがでしょうか。
<平成30年2月8日掲載>
『街の公共サインを点検する 』
本田弘之/ほか著 大修館書店 2017.8
(請求記号:801.03/H84 資料コード:1110739669)
★こんな本もあります
『わかりやすい日本語』
野村雅昭/編 他 くろしお出版 2016.10
(請求記号:810.4/W25 資料コード:1110494752)
『やさしい日本語 多文化共生社会へ』
庵功雄/著 岩波書店 2016.8
(請求記号:S/810.7/I61 資料コード:1110580766)
『みんなに伝わる!ガイドサイングラフィックス 案内表示への新しいアプローチ』
パイインターナショナル 2013.12
(請求記号:727.08/Mi44/ 資料コード:1110349303)
『ピクトグラフィ・ハンドブック オリジナル作成のためのヒント3,250』
Rudolf Modley/著 産調出版 2006.9
(請求記号:727/Mo13/ 資料コード:1108372523)