このCDに収録されているのは、京都市の松ヶ崎で生まれ育った斉藤喜久雄さんが幼少の頃にお母さんから教わった地元の昔話です。口演童話に取り組んでこられた山﨑貞子さんが、斉藤さんの著書『松ヶ崎のはなしとことば』の一部を台本化し、語り手として収録に臨みました。

 五山送り火の「妙」「法」で知られる松ヶ崎。「狐坂」という地名があるように昔はきつねが多かったそうで、全6話のうちの5話にきつねが登場しています。助けてくれた人に恩返しをしたり、意地悪された仕返しに人を化かしたり……。CDの始まりと終わりを除いて音楽は添えられていないため、松ヶ崎のことばによる温かい語りが印象深く感じられます。

 絵本やアニメが身近になる以前、昔話と言えば、親やご近所さんから子どもたちへと直接語り継がれていくものでした。「読む」のでも「見る」のでもない、「聴く」昔話をお楽しみください。

 

昔話ふるさとへの旅 京都
語り手 山﨑貞子
ナレーション 市原悦子
発売 キングレコード
(請求記号 CD/388 資料番号 1500063985)

※『昔話ふるさとへの旅』は47都道府県のシリーズになっていますが、当館は「京都」のみを所蔵しています。