「子どもの頃に学校で習ったあの歌、サビの部分は思い出せるんだけど、出だしはどんなだったかな…?」
そんな疑問をもったことはありませんか?
 京都府立図書館では、主に明治期から昭和期までの教科書を2万冊以上所蔵しています。もちろん年代や曲名などから音楽の教科書の実物を調べることもできますが、紙に書かれた楽譜を見るだけでメロディーを思い浮かべるのもなかなか難しいものです。
 今回ご紹介する『文部省唱歌集成 その変遷を追って』は、20枚組のCDに計632曲もの唱歌が収録されています。解説・写真集には教科書そのものの写真も掲載されているので、楽譜を見ながらCDで実際に唱歌を聞くことができます。
 今も子どもたちに歌われている「ちょうちょう ちょうちょう なのはにとまれ…」がすでに明治期の教科書に登場していたり、よく知られた「むすんでひらいて」のメロディーにかつては「見渡せば青やなぎ…」と日本の風景を描いた歌詞がついていたりします。また「われは海の子」の歌詞に、現在教えられているものに加えて「いで軍艦に乘組みて 我は護らん海の國…」と当時の世情を反映した部分があるなど、新鮮な驚きもあります。調べ物へのご活用はもちろん、時代によって移り変わる唱歌の世界をぜひお楽しみください。

『文部省唱歌集成 その変遷を追って』(全20巻)
監修・解説 大和淳二 企画・制作 日本コロムビア 出版 日本コロムビア
(請求記号 CD767// 資料番号 1500028400ほか)